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  • Edmund Hoff

アニメ雑誌のコスプレ現場

Updated: Dec 13, 2021




今年になって、ヘレンンマカーシーさんによる松本零士氏についての本の出版に携わりました。そこで私の記事では、70、80年代アニメ雑誌の中にある松本先生の作品の流行とそれに追従したコスプレ文化との関係性について書きました。また、米沢嘉博記念図書館の豊富な資料やコスプレ評論家えっさい牛島氏のお陰もあり、以来、ますますアニメ雑誌を読むようになりました。


私が子供の頃、母国カナダで日本のアニメ雑誌に似た、サブカル的な情報系雑誌を集めたりしました。今回日本のアニメ雑誌を見てみると自分の国の世界とは全く違うもののように見えます。自分の子供の頃に流行していた、パソコンやゲーム、西洋文化のものでさえ、日本の雑誌の中では違うように映っていました。例えばスターウォーズや不思議の国のアリス、E.T。私の身近にさりげなくあったものに全く違う形で再び出会えるというのはとても興味深い事です。長く日本に住んでいるとはいっても、80年代の日本は想像しかできない。まるで不思議な窓からすでに知っているような、知らないような世界を覗いているようです。


10年以上名古屋市に住んでいた私が2012年に初めて出版した学術記事で、鶴舞公園の名古屋市公会堂のコスプレイベントについて取り上げました。ここでは長い間多くのイベントが開催されていたようです。10年前のその研究当時、公然と自由にコスプレすることに多少制限があったように見受けられました。その時のあるコスプレイヤーに聞いたところ、80年代、90年代の鶴舞公園内の至る所でコスプレ活動ができたのに、次第に公会堂の中でしかコスプレ活動ができなくなっていた、という。それ以来もっと隠れた文化のようになってしまったようです。

そのような研究をしたものの、伝え聞くことしかできなかった80年代当時のリアルな様子を、なんとある時ファンロードというアニメ雑誌の中で発見したんです!まさに80年代当時のコスプレイベントの写真でした。それは「コミカ9」という同人誌即売会のイベントでコスプレイヤー達が集まったものでした。鶴舞公園の中で遊んだり、写真の背景も鶴舞公園のオブジェが今と変わらず写っていました。コスプレスタイルは初期らしくとてもシンプルで、風景は今もそのままの様子だ。

Aの写真。一番下の列に、7~80年代の流行らしいサングラスを掛けている二人の男性。みんな地毛でカラコンもない時代。現在と違い、衣装は全て手作りなのが見てとれる。


BとDの写真。現在お店で売られているものと違い、コツコツ自分で苦労をして作ったようだ。布にペイントで自らデザインを描いたコスプレイヤー(写真Dの中央)。名古屋のコスプレ文化もこんな純朴な時を重ねながら今に至る。

別件で名古屋に行った際、公園の実物を見るために鶴舞公園にも立ち寄った。暫く訪れていなかったが今も思い出に残る公園そのままだ。






公園入口そばにて。当時の写真と同じ角度から撮影。EとAの写真を見比べるとオブジェが非常に似ているのが分かる。



















Fの右上に見えるのも同じオブジェだが、どの角度から撮影されたものかは不明。













GとBは公会堂前。(当時と同じ角度での撮影を試みたが正確な窓の位置までは特定できず)









アニメ雑誌を見るたびに自分の幼いころを思い出します。また、このようなコスプレ写真を通して鶴舞公園を見ると、名古屋に住んでいたころの思い出が浮かんできます。80年代当時コスプレが初めて全国で人気になり、その時はまだ私は名古屋にいなかったが私が住んでいた2000年代の鶴舞公園は当時と変わらない。昨今では再び公園内でコスプレができる環境が戻ってきたという。それはとても喜ばしいことです。今度は公会堂の中の写真も撮りたいと思います。


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